ダイカスト/ダイカストとは

ダイカストとは

 ダイカストとは、アルミニウムなどの溶かした合金を金型に鋳込み、冷やし固めて製品を作る生産方法です。材料としてアルミの他、亜鉛やマグネシウムなどが主に使用されます。強度や耐食性を高める目的でシリコンや鉄、銅などを添加します。
複雑で精密な形状を作るために、高速・高圧で鋳込むことが重要です。

 鋳造機に作りたい製品を彫り込んだ金型をセットし、『溶湯の注湯⇒高速射出⇒型内の製品冷却⇒型開き⇒製品の取り出し』の工程を行うことで、鋳造品がつくられます。その後、鋳造機は『離型剤の塗布⇒型閉め・型締め』の工程を行い、次の鋳造準備を自動で行います。

 この鋳造方法で造られたものをダイカスト製品と言います。

ダイカスト製造工程

≫ダイカスト鋳造

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≫トリミング工程

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≫冷却工程

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≫バリ取り工程

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≫ショットブラスト工程

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≫歪取り工程

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ダイカストを構成する
3つの要素

 ダイカストは、製品の原材料である「合金材料」と製品を成型するための「ダイカスト金型」、そして原材料を金型に自動で充填する「鋳造機(ダイカストマシン)」の3要素から成り立っています。

合金材料

 ダイカストで実際に使用される合金材料は、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、銅といったものですが、いずれも非鉄金属の合金となっています。
 弊社では、アルミニウムにシリコン9.6~12%、銅1.5~3.5%他を添加した、ADC12という合金材料を使用しています。

アルミインゴット

ダイカスト金型

 ダイカスト金型は、溶かした合金(溶湯)を流し込んで成形するための鋳型です。固定型と可動型で構成され、この2つを組み合わせて出来るキャビティ(空洞部)に溶湯を注入して鋳造を行います。金型はダイカストマシンに設置して使用します。

ダイカスト金型

ダイカストマシン

 ダイカストマシンは、ダイカスト金型を使用して鋳造するための機械装置です。金型を開閉する「型締装置」、金型内に溶けた金属を高速で充填する「射出装置」、固まった製品を金型から取り出すための「押出装置」で構成されています。
 マシンのタイプは、射出部と溶湯の保管路が分離された「コールドチャンバー」と、射出部と溶湯保管炉が一体となった「ホットチャンバー」の2種類があります。
 弊社では、一般的に中~大型とされる、型締め力800t~3550tサイズのコールドチャンバータイプを保有しています。

ダイカストマシン
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